馬油は薬ではない
馬油は昔から、やけどや肌荒れ、ひび、あかぎれ、痔などに対する「民間療法」として、使用されてきました。しかし、馬油は薬ではありません。
その多くが「医薬部外品」や「化粧品」として扱われています。なぜ、馬油は「薬」として販売されていないのでしょうか?
薬は症状への有効性がありつつも、副作用もあります。そして、馬油が薬として認められるためには、安全性が確認されなければなりません。そのためには、当然のことですが、
各種試験を通る必要が出てきます。
新薬として薬を販売するまで・・・
さまざまな毒性試験や治験などで、アレルギー性の有無をはじめとして、
多様な見地から観察・立証の必要があり、更に投与の方法や量、回数なども
検証が必要になってきます。薬として世に放たれるまでには、10年以上の歳月が
かかることもあるのです。
残念ながら馬油メーカーには、薬としての公的認証を得るまでの資金力がないのが現実です。しかし、馬油は「民間薬」として、多くの人から認められている事実があります。
馬油に副作用はない
馬油は、新生児をはじめ抵抗力の弱い者にも使うことができるものなので、副作用があっては困ります。
今のところ、馬油には副作用がないと言われています。
科学的な見地では証明はされていませんが、「民間薬」として普及している事実が安全性を物語っています。
しかし、効き目には個人差があります。
アトピー性皮膚炎や痔、水虫などに効くことは間違いないのですが、
なかには思った以上に効果が表れない方もいます。馬油が肌に合う人、合わない人
がいるように効果が現れやすい人、現れにくい人がいるようです。
馬油はよく軟膏と比較されます。
軟膏は薬のため、医師の処方が必要ですし、副作用が出てしまうこともあります。
塗ると拒否反応を示し、かえってひどくなることもあるので使用用途を確認し、
症状に合わせた使い方が必要になります。
馬油の場合、副作用を心配せず新生児から高齢者まで、対象を限らず使用できるのです。
それに、デリケートな部分である肛門などにも塗布できるため、重宝します。
とはいえ、馬油はこれまで述べてきたように『薬』ではありません。
馬油を使うのが適当ではない病気もあります。
馬油の使い方や成分をよく理解して、医師の指示の元、
処方された薬と合わせた使用をお勧めします。
そして、忘れてはいけないのが日ごろの生活習慣や、食生活ですね。
やはり、この基礎の部分はどんな病気になっても大事なところだと思います。