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馬油の成分


馬油の成分

馬油は、「動物性脂と植物性脂」の良い点を併せ持っています。

動物性油脂には、飽和脂肪酸が、植物性脂肪には不飽和脂肪酸が含まれています。

馬油は、動物性油脂ではありますが、
牛脂や豚脂などと比較すると、不飽和脂肪酸が多く含まれていることがわかっています。
飽和脂肪酸は、摂りすぎるとからだに悪影響を与えると言われています。
なぜなら、コレステロールを増加させるからです。

レステロールは人間に欠かせない脂質のひとつではありますが、
増えすぎると動脈硬化を引き起こすとされています。

一方、馬油に含まれる不飽和脂肪酸は、コレステロールの増加を防ぐ働きを持っています。

動物性油脂、植物性油脂それぞれが反対の効能を持っているわけです。

上記の表の通り、馬油の脂肪酸の構成は人の皮脂と良く似ているため、
人間の皮膚の深い隙間まで浸透することができるのです。
スキンケア等に、馬油が効果的なのはこの浸透力にあるんですね。

馬油とリノレン酸

shutterstock_108066899-480x320動物性油脂のひとつである牛脂には、リノレン酸の含有率はゼロです。

しかし馬油は動物性油脂にも関わらず、
植物性油脂の主成分である
脂肪酸のひとつリノレン酸を含んでいる
ため、
さまざまな効果・効能を持ち得ているのです。

人が生きていくために必要なリノレン酸は、体内では生成することができません。
このような体内では生成することができない脂肪酸を、「必須脂肪酸」と呼びます。

「必須脂肪酸」とは・・・
必須脂肪酸とは健康維持に欠かせない脂肪酸であり、
体内で生成することができないので、食べ物から摂取する必要があります。

細胞の働きを正常に保ち、血中のコレステロールや血中の中性脂肪を下げる効果もあるため、生活習慣病の予防にも有効なのです。

馬油に多く含まれる、必須脂肪酸(リノレン酸)のおかげで馬油はすぐれた浸透力を持ち、
血行促進にも高い効果を発揮するとされています。

また、馬油を皮膚に塗ると皮下細胞を刺激し、細胞の活発化を促し素早く油膜を構成します。保温性と保湿性を無理なく高めてくれるのです。

馬油の欠点

しかし、馬油は良い点ばかりではありません。リノレン酸が含まれていることから、
馬油は非常に酸化しやすいという側面があります。

酸化とは一言でいえば「腐る」ということ。
ですから、昔から動物性油脂のなかで最も臭い油と言えば、「馬油」と言われていたのです。空気に触れてしまえば腐ってしまう……。
とても使いにくい油のように思いますが、酸化を防ぐ添加物があります。

それは、「ビタミンE」です。

市販の馬油には、抗酸化の目的で、ビタミンEが配合されているので臭みがなく、安心して使用することができるようになっています。


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